酔って雪道を走っちゃダメ!絶対!!しかも夏用サンダルで!第3話
ほろ酔いでサンダルで夜の雪道を走って滑って転んで脚を複雑骨折した話。第3話。
ようやく救急車に乗ることができた私は、悪路でガッタンゴットンと左右に振られる車内で痛みに耐えながら最寄りの救急外来へ運ばれました。
体は芯まで冷え切って、歯の根が合わず、体はガタガタ震え、歯はガチガチと音をたてます。
ようやく診察してもらえる・・・。
どうか早くこの痛みから救ってください!先生っ!
そこに現れたのは、結構綺麗な若い女医さん。
フレンドリーに「ダイジョウブ~?」と近寄ってきました。
・・・ん?
なんだろう、この違和感は。
女医の言葉が全てカタカナで聞こえる。
そう、女医さんは韓国人の方でした。
とっても流暢な日本語なんだけど、すこーし片言っぽい。
・・・お医者様、あなたの方こそダイジョウブなんでしょうね?
ちょっと不安になる私。
そして名札を・・・見てしまったのです。
「産婦人科」と書いてアル。
・・・(@_@)・・・
産婦人科の先生に診てもらうの???
・・・帰らせてもらいます!
しかし、
心の声とは裏腹に、先生の問診に従順に答える気の弱い私。
「うーん、熱がアルネー。
寒そう!毛布いっぱいカケマショウ!
・・・骨折カナー。
レントゲン撮ッテミヨウ!」
「はい・・・。」
「痛い?
どのくらい?
すごく痛ければレントゲンの前に痛み止めの注射ウツけど?」
痛いよ!!
ものすごく痛いよ!!
でも・・・私、こんなに震えて痛がって大げさか・・・?
子供2人産んでるくせに、これしきの痛みに耐えられないなんて恥ずかしいんじゃない・・・!?
「大丈夫です。」
またもや心の声とは裏腹にかっこつけてしまうワタシ。
痛み止めを打たないままレントゲンを撮り、
(レントゲンを撮るのがまた痛くて地獄だった!)
また診察室へ。
私の右脚のレントゲン写真を見て、先生が言いました。
「わあー!すごくタクサン折れてるー!
複雑骨折ネ!」
ええっ!?
たくさん!?
たくさんって、どういうこと!?
レントゲンを見ると、なんだか亀裂が入りまくってえらいことになっていました。
「これは痛かったでしょう~。
よく我慢デキタネ!
すぐ痛み止め打ちましょうネ~!」
・・・そうか・・・。
痛がっても恥ずかしくないレベルのやつだったんだ・・・。
すぐ痛み止め打ってもらえばよかったな・・・ハハ・・・。
虚しく空笑いするワタシ。
そのまま入院することになり、会社の上司に電話連絡をしました。
「骨折したんですけど、何か所もバキバキに折れてて~」
「どこで!?何やってそんなに折れたの!?」
「えっとー、ちょっと歩いてたら滑って転んだだけなんです・・・け・・・ど・・・ハハハ。
入院するので申し訳ないんですがしばらく会社お休みさせてください。」
「歩いてただけでそんなになるの!?」
「・・・はあ。すみません。(;^ω^)」
上司ビックリ。
そりゃそうだ。笑
理解のある上司で、しばらくゆっくり休ませていただくことになりました。
後日、手術が決まり、外科の先生から脚の状態を聞いていたら、あることがわかりました。
何か所もバキバキに折れてなかったんです。笑
たくさん折れたって言ったのは、どういう意味だったのかなあ?
多分専門外の先生が診たから骨にたくさん亀裂が入ってるように見えたのかも。
細い骨は綺麗にポッキリ折れてたけど、太い骨はひねった感じに斜めに折れていて、複雑な割れ方をしてたから。
そんなわけで、結果私は嘘つきになっちゃいました。”(-“”-)”
嘘その1. ただ歩いていて滑って転んだ。
嘘その2. 何か所もバキバキに折れた。
誰が聞いてもそんなのおかしいって言うでしょ!(=_=)
今思い出しても本当、恥ずかしいです。
みなさま、大変ご迷惑をおかけしました!
しかーし!
この話はまだ終わらないのです。
第4話・「手術編」をお楽しみに。